マイクロフォーサースでの複写に於いて、等倍撮影は出来る。 だが撮像子サイズはフイルム原版よりも小さい。 フラットペットスキャナーのような 等倍密着系複写とは違い中心部の直角に対して周辺部に対しては取り込み角度・パースががつくはず。
フイルムサイズ・使用するマクロレンズの焦点距離よって取り込み距離も違う。
フイルムサイズよりも小さい撮像子を介して記録された画像は何倍にも拡大され保存される。
縮小から拡大をへた複写画は元画・原版に忠実か?
間延びや歪み(糸巻き型・樽形歪み)は無いか? 色彩は?
一つ一つ、細かく確認していった。
確認と言っても各種機器を使用した確証ある確認ではない。
見た目・第一印象で気に入るか?入らないか?
自分で出来るか?出来ないか?
手順を上手く説明できるか?出来ないか?
ポジフイルムの色づけはデジタイズするカメラの設定を変えれば画に色は入る。
忠実な再現性モードは フラットモード
ここは、どんな理屈よりも見た目が左右される。
眠たかった画がお目々パッチリに!
デジタイズした画とフラットペットスキャナーの画との違い。
撮像の速さと相まって本格的な検討を意識した瞬間。
実験を重ねていくうちモノクロネガ・カラーネガは現像ソフトによる後処理が重要な事が判った。
なので特別なことはせず、シンプルな取り込みに努めている。
マクロレンズの設計は秀悦だった。
この、レンズへの信頼がなかったら、何も始まらなかった。
中心部・周辺四隅部へのピント・解像度・レンズ歪みに関してはレンズ設計者が問題解決済み。問題に値しなかった。
ここの部分は、レンズ設計の識者に色々と伺った。
ワーキングディスタンス(レンズ面から撮影対象物(被写体)までの距離が近いほど四隅・周辺部のピントが甘くなる。
そうならない様、今はしっかりと設計・シュミレーションを重ね製品化。
最短撮影部分の画質には絶対の自信があると、熱弁された。
一眼レフ/ミラーレス カメラはフイルム・デジタル問わず一点透視図法による描写
その描写画・フイルムを再び 一点透視図法 にてデジタルカメラによる撮影をすることへの違和感・抵抗があった。
パース(遠近感)がキツくならないか?
別の視点で考えた。
昔のプリント、ダイレクトプリントやネガプリントはフイルムに光を当てレンズを通して印画紙に焼き付ける写真プリント(アナログプリント)
デジタル化されたフイルム画像は家のプリンターから出てくる。
カメラ店に頼むデジタル銀塩プリントは デジタル画像をレンズを通して印画紙にレーザー照射。
照射方法に種類がある様で、調べているけど理解に至っていない。 ・・・
と、なると コンビニでのプリントは?? 話が大きく、どんどんと脱線していくのでこの辺で割愛。
では、本線に戻り・・・
写真プリントされたであろう画・原版をデジタルカメラで取り込んでいる。
しかも大伸ばし状態で、パースがついているか?否か?は別にして。。。
そこで感じる違和感は無いのであれば問題は無い(で、あろう。。。)
実際、デジタイズ・フイルム複写された画像をデジタル銀塩プリント で 半切・全紙(A2)サイズで見ている限り違和感は無い。
被写体の時代考証を踏まえ あっ! もしかしてデジタイズ? って判る時だってある。
人間の目って いい加減 なのかもしれない。。。
一つの実験がある。
30mmマクロレンズ と 60mmマクロレンズ との撮影比較。
テストフイルムは スライドマウントしたポジフイルム
この時のテスト主目的は 30mmマクロレンズ VS. 60mmマクロレンズ
解像力に違いはあるか?
結論を言うと 見た目の違いさは判らなかった。
唯一目立った違いは フイルムマウントの影 焦点距離が長い分マウントに蹴られた影幅。
60mmマクロレンズの方が影幅が小さい。
理屈で言えば、焦点距離の長い方が 周辺・四隅部の複写取り込み角度がより直角に近づく(パースが弱くなる)のだけど・・・
2枚の画を見比べてもその違いを明確に言い表すことが出来なかった。
フイルムをデジタル化した以降、後は現像ソフトで如何様にも加工できる。
それはいつものデジタル画像と同じ。
RAW画像を得ることで、自分で出来ることの可能性と将来性の方が遙かに勝っていることが判った。
カメラメーカーの現像ソフトで無くても、いや、他のソフトの方が汎用性が高い。
そりゃそうだ! ネガポジ変換なんて想定していないことを行っている訳だから。。。
レンズ開発者・カメラメーカーの知識ある方・歴史を知る方 多くの識者とお話をした。
今でも感じる疑問をぶつけ、ご教示いただいている。
自分が感じていることと同じ疑問を抱いている方への参考の一助となれば幸いこの上ない。