36コマの物語


  モータードライブ・ワインダーなど無かった(あっても買えなかった)
  全てが手巻き・手押しの時代。フイルム1コマには人生が詰まっていた。
  失敗も成功も、消されず全てが残っている。
  フイルム切れや、やっちまった裏蓋開け・感光
  忘却の1枚・ほろ苦い思い出など。。。

  そう・闇雲には残してはいないはず。だけど 後で整理しようと・・・ 何十年も放置
  いざ ! 手をつけようとなると、気合いと勇気と根性が必要になる。
  書籍と一緒で一度見始めるとドツボにハマってしまう パンドラの箱
  そんな1コマ・あんな1コマ あの時代の 1コマ を蘇らせてみませんか!
  記憶は後から思い出されていきます。始めの一歩。。。


YouTubeチャンネル

    


昔の鉄道写真が蘇る「OM-Dでフィルム複写」

OM SYSTEM (OLYMPUS) 社員・写真家の方と共 同で制作致しました。

デジタイズの手順・機材の説明などをまとめた YouTubeチャンネル。


  


  フィルムは年々、少しずつ退化・退色します。

  保存状態が悪ければ、フィルム同士の癒着・カーリング・乳剤はがれ・ビネガーシンドローム を発症し、
  最悪の場合二度と記録されたフィルムを眺める事が出来なくなります。
  残念なことですが、その大切なフィルムの撮影者・所有者の死後大半は 粗大ゴミ と化します。(遺産となることは希!です)
  撮ってナンボ・残してナンボ の大切な一枚。そのまま タンスの肥やし なんてもったいない。何時でも、すぐに使える環境にしておきたい。
  そんな想いから、フィルムのデジタル化を進めてきました。




  実験して判ったことですが、質・内容を問わなければ、コンパクトカメラ(コンデジ)でも一定の成果を得られます。
  画素サイズは 1600 万画素 ( 16M ) 以上あればA1サイズのプリントにも耐える画質が得られます。

  デジタルカメラによるデジタイズ(複写)の場合、レンズ収差の不安・問題もありましたが昨今の技術開発で、その辺の問題も無くなっています。

  そんな性能差を比べていきます。



  基本的に、カメラは選びません。(レンズは選びます)
  お手持ちのカメラでも機能は発揮できます。
  複写機材にはフィルムサイズによって種類があります。
  
  意外と小物類が必要となり、初期投資が馬鹿になりません。
  



  何となく、頭では判っていた (つもり) ではあったが、どちらかと言えば 最短撮影距離 の方ばかりに意識が向いていた。

  レンズの仕様書に 最大撮影倍率 の記述は見ているがその数値に対して具体的なイメージを考えることは無かった。

  フィルム複写(デジタイズ)を真剣に考えるまでは。。。




  ポジフィルムには経年劣化・退色の問題 があります。
  また、フィルムならではの独特な色彩もあります。
  まずは、そのフィルムの持つポテンシャルを余すこと無く取り込みます。
  些細な補正、色づけは現像ソフトで対応できます。
  



  モノクロのデジタイズは、全ては後処理(現像)が重要
  コツさえつかめば、緻細なモノクロ画像を得られます。
  ただ手焼き同様、いじり始めると ドツボ にハマります。



  ネガフィルムのネガポジ変換(陰陽反転)は、現像時に処理します。

  色彩・色調調整も現像時に調整出来ますが
  細かい調整は Light Room や Photo Shop などのソフトウェアの力を借りることとなります。



  フイルムの 未露光部分 を撮影、ネガポジ変換した
  一連の作業を現像ソフトに事前登録しておくことで、作業効率が上がります。

  ただ、メーカー・年代・フイルム感度などネガフイルム毎にオレンジベース色が違うので、
  都度都度オレンジベースを取り直したりなど、手間掛かる部分もあります。
  他にも、何種類かのオレンジベースを登録して色味を試したりなど、楽しめるような悩ましいような。。。