画質テスト

Renewal up Date 21 / Apr / 2023

120サイズの原版にて撮影テスト


  気になる性能・画質 の所で用いたフィルムの67版を使用
  このときの撮影は135・120、カメラ2台使い、なので撮影条件は同じ
  フィルムも同じ Kodak EPP を使用

  ここで120サイズのフイルムを持ち出した理由は、
  使用した標準形ズームレンズの撮影倍率が0.5倍、
  120サイズで丁度画面いっぱいとなることから基準フイルムとして使用。

 Master Data
      PENTAX 67
      SMC PENTAX 300mm F4
      1/500Sec f4
      Kodak EPP
      19/Jan/1991

ためして○●


 DIGITIZE DATA
  Nikon COOLPIX S7000
         Feb / 2015 ~
         16M-Jpg
       ISO : 200
     Format : ---
  Picturemode : ---
 White Balance : AWD
      Light : COMET C-PLUS
  DUPLICATER : PENTAX DUPLICATER

  いわゆる コンデジによる複写

  照明熱で左下のフィルムが少し歪んでしまったが四角四面はしっかりしている。
  青みが強め、解像力不足をコントラストで補っているような・・・
  別なページでも述べたが、まぁ~とりあえず の画像でWeb上で見ている分には事足りるレベル。



 DIGITIZE DATA
  EPSON GT-X970 FLATPET SCANNER
         Oct / 2007 ~
         16M-Jpg

  16Mサイズ相当でスキャンjpg
  公平を期すため、スキャナー画像には手を加えず出たままをjpg画像にした。
  原版に忠実なのはやはりスキャナー。
  先頭部分の微妙な陰影もしっかりとトレース。
  見た目、何となく眠い画像。
  スキャニングには時間が掛かるが仕事は堅い。


 DIGITIZE DATA
  Canon EOS Kiss Digital
         May / 2004 ~
         6.5M-Jpg
       ISO : 200
     Format : DX
  Picturemode : ---
 White Balance : AWD
      Rens : EF17-40 F4L USM
           2003 / May ~
      Light : COMET C-PLUS
  DUPLICATER : PENTAX DUPLICATER

  EOS Kiss Digital Silverは Sep / 2003 の発売だが、テストするボディはブラックなので発売日を2004年とした。

  デジタル創世記・650万画素・CMOS・180 dpiとボディは非力(当時は高嶺の花)ではあるけど画はしっかりとている。
  全体的に青っぽく露出も足りていない感じだがレンズ収差も無く、しっかりと複写されている。



 DIGITIZE DATA
  Nikon D40
         Dec / 2006 ~
         6.1M-Jpg
       ISO : 200
     Format : DX
  Picturemode : Normal
 White Balance : AWD
      Rens : AF-S NIKKOR 18-55 F3.5-5.6 GII ED
           --- / 2006 ~
      Light : COMET C-PLUS
  DUPLICATER : PENTAX DUPLICATER

 
  フィルムの左側がだれてしまっているが画像は四角四面はしっかりしている。。

  610 万画素・原色 CCD・300 dpiのボディにキットレンズの組み合わせだけど
  Nikin Coolpix コンデジより、俄然画質が良い。
  レンズは F3.5 - F5.6 とF値は動くけど
  ED + Aspherical 仕様。思う以上に解像力かある。


 DIGITIZE DATA
  RICOH PENTAX K5
         Oct / 2010 ~
         16M-Jpg
       ISO : 200
     Format : DX
  Picturemode : Natural
 White Balance : AWD
      Rens : DA 17 - 70mm F4 SDM
           Jul /2008 ~
      Light : COMET C-PLUS
  DUPLICATER : PENTAX DUPLICATER

  NATURAL Mode とはいえ撮影(複写)時に彩色(加色)されてしまうが、色調は見た感じ原版に近い。
  ただ、シャープさが弱いと言うか、締まりが無いと言うか眠さが残る。

  ヘッドマークが 縮緬モザイク 画質的にはかなり厳しい出来・・・



 DIGITIZE DATA
  RICOH PENTAX K1 MARK II
         Apr / 2018 ~
         36M-Jpg
       ISO : 200
     Format : FX
  Picturemode : Flat
 White Balance : AWD
      Rens : D-FA Macro 100mm F2.8 WR
                 Dec /2009 ~
      Light : COMET C-PLUS
  DUPLICATER : PENTAX DUPLICATER
 
  若干明るめであるけど、スキャナー GT-X970 と同じ色が出ている。
  色調は見た感じ原版にかなり近い。
  一つ上の写真、 PENTAX K5 とは仕上がりが違う。
  後述するが、拡大すると今ひとつシャープさに欠ける。
  フィルムの複写で使用するなら REAL Resolution(4枚合成)を使用した方がより鮮明・綺麗となる。



DIGITIZE DATA
  OLYMPUS OM-D E-M5 II
         Feb / 2015 ~
         16M-Jpg
       ISO : 200
     Format : 4/3 Micro Four Thirds
  Picturemode : Flat
 White Balance : AWD
      Rens :M.ZUIKO DIGITAL 30mm F3.5
                 Nov /2016 ~
      Light : COMET C-PLUS
  DUPLICATER : PENTAX DUPLICATER

  微妙な陰影に弱い?
  カーブ外側に、もう少し陰影を感じていたが明るめに補正されている。
  原版忠実の成否は別にして、一番鮮明な仕上がり。

  スキャナーの画質と見比べても、見劣りしない画質。
  3万円前後のレンズにして、このパフォーマンスは文句なし・最強レベル。

結果は 驚きとため息に 満ちあふれていた。



   ヘッドマークの拡大画像を並べてみる。

   デジタルカメラ云々の前に、フィルムだってちゃんと仕事していることを伝えたい。
   1/500Sec で、これだけのものをしっかりと記録。
   フィルム屋の小生としては、改めてフィルムの描写能力の高さに驚かされている。

   話を、本題に戻して・・・

   Nikon Collpix S-7000  画像破綻しているが、写せる限界までしっかりと 仕事 しています。 恐れ入りました。
        Nikon D40  画像は破綻寸前 色にじみも見受けられるけど 方向膜 7星の存在は確認できる。
     EPSON GT-X970  今となっては古い機械だけど、性能は充分。コレでRAWが作れて、画像処理が速ければ。。。
 OLYMPUS OM-D E-M5 II  自分が望む、必要最低限の複写性能・画質は確保。フィルム粒子が若干目立つか・・・
 Canon EOS KISS Digital  画像破綻していません。 レンズ性能もさることながら、CMOSセンサー 当時の実力を伺い知ることが出来た。
        PENTAX K5  方向膜の 7星 が拾い切れていない。ノイズ・にじみが目立つ。う~~ん。。。
   PENTAX K1 MARK II  原版に最も近い彩色・仕上がりだけに解像力が今一つ弱い。

   このようにして並べると、他のカメラでも試してみたくなる。
   チャンスがあれば、カメラをお借りして試したい。

高解像度モードとの比較

 

 高解像度モードにて撮影した画像のヘッドマーク拡大画像を、並べてみた。
 高解像度を簡単に説明すると、手ぶれ補正の逆転的発想でカメラは固定したままでセンサー(受光体)を0.5 もしくは 1 ピクセル動かし複数枚撮影、カメラ内で合成した画像。撮影対象が動かないことが絶対条件だが、合成することによって画像のクオリティ(質感)を向上させ、驚くほどの高解像度が得られる。

 真ん中に EPSON GT-X970 16M画像
 左側に OLYMPUS Hight Resolution(8枚合成)
 右側に RHCOH PENTAX REAL Resolution(4枚合成)

  RICOH PENTAX REAL Resolution は画素サイズ ( 36M ) は変わらないが、質感がかなり向上する。

  画質設定で  シャープネス
         ファインシャープネス
         エクストラファインシャープネス
  3種類の設定があるが、感覚で言うと ファインシャープネス の方が良い感じがした。

  OLYMPUS も Hight Resolution 撮影することによりクオリティが向上
  こちらは、画素数が16Mサイズから60M ( RAW ) サイズへとサイズアップ・拡大される。

  どちらにも言えることだけど、クオリティに比例してフィルム粒子も目立つ。それだけ緻密に拾い込む。

  世界に1枚、唯一無二の画像ゆえ、可能な限り高画質で残したいところ。
  



 もうひとつ
 比較参考画像として、気になる性能・画質で使用した135サイズのヘッドマーク拡大画像を、並べてみた。
 判っていることだけど135サイズと120(67)フィルムサイズの差は約4倍原版サイズの差は画質に現れる。
 とは言え、デジタル化することによって一般的に 135 の最大引き延ばしサイズと言われる全紙(457x560mm ≒ A2サイズ) 以上の引き延ばしが可能となる。
 事実、40Mサイズ(複写機材:PENTAX 645Z)のデジタルデュープで長辺 160cmサイズ( 4571 % 拡大)の迫力画像を目の当たりにしている。
 フィルムゆえ、寄れば粒子の世界となるが画質破綻はしていない。